年金支給額は家賃収入で変わる?在職老齢年金制度について知ろう

本記事は、不動産投資に興味がある、投資を検討している高所得者向けの記事です。老後になってから実際に不動産投資をした場合、年金の受給額は減ってしまうのか、また不動産投資によって得た所得や物件、土地に関する税金についてなども気になるところだと思います。今回は、不動産投資によって年金の受給額に変動はあるのかなど、不動産投資に関わる税金について解説します。

老後のために不動産投資はアリ?

結論から言うと、老後のために不動産投資をするのはアリです。一般的に、老後に一定以上の家賃収入があると年金の受給額が変わってしまうのではないかと考えがちです。しかし、不動産投資による家賃収入は不動産所得であり、給与所得ではないため年金の受給額は変わりません。年金を満額受給しながら収入も得られるのが不動産投資なのです。そのため、老後生活のために不動産投資をするのは有効だと言えます。

年金が減る理由

定年退職して老後生活を迎えても、公的年金制度だけでは生活は厳しいかもしれません。国民年金の受給だけで働いていない場合、平均寿命まで生きたと考えると合計2,000万円以上の赤字になるといわれています。最近では生活資金のため、もしくはメリハリのある生活のために、定年退職後も働き続けるという考え方が社会に浸透してきています。給与を受け取ることで収入は増えるだろうと思えますが、実は在職老齢年金という制度によって、給与額次第では年金が減額される可能性があるのです。この在職老齢年金制度について考えてみましょう。
在職老齢年金制度が適用されるのは以下の場合です。念頭に置いておきましょう。

  • 69歳以下の年金受給者が厚生年金を受け取りながら労働した場合
  • 69歳以下の年金受給者が厚生年金保険に加入している企業で労働した場合

これらに当てはまると、ボーナスを含んだ給与額と老齢厚生年金の受給額を照らし合わせ、給与額が一定以上になると老齢厚生年金の受給額を減額するのが在職老齢年金制度です。給与額次第では、厚生年金の支給そのものが停止される可能性すらあります。
なお、在職老齢年金制度が適用されて年金受給額が減額されたり、支給そのものを停止されたりするのは老齢厚生年金受給者だけです。老齢基礎年金は対象外となり、年金の支給額に影響がありません。また、遺族厚生年金や障害厚生年金も対象外となります。

不動産収入はどうなる?

先述した通り、不動産投資によって得られる収入は不動産所得に分類されます。不動産所得は雇用されて給与をもらう給与所得ではありません。そのため在職老齢年金制度に当てはまらないと判断され、年金支給額は減額されないのです。年金を全額受給しながら不動産投資による家賃収入も確保できるため、不動産投資は老後資金の強い味方になり得ると考えられます。ゆとりある老後生活を送るためには、不動産投資が有効であると言えるのです。

ただし税金の対象にはなる

年金支給額には影響がありませんが、不動産投資によって得られた収入は所得税や住民税の対象になるため注意しましょう。所得税の額は「家賃収入-必要経費」で計算される課税所得額に基づいて決定されます。住民税は所得割額と均等割額を足して計算されるものです。所得割額は課税所得額に対して10%を掛けて求められます。均等割額は自治体によって一律に定められているため、投資をする前に確認しておきましょう。

また、家賃収入が増えると個人事業税や消費税がかかる可能性もあります。個人事業税は290万円以上の所得を計上している方に課されます。消費税は課税売上高が1,000万円を超過した場合、その2年後から納税義務が生じます。

さらに、不動産投資によって土地や物件を所有している場合に必ず発生するのが、固定資産税です。固定資産税は申告不要で、自治体から納税通知書が送付されるため、記載してある額を銀行やコンビニなどで支払います。
このように、税金の対象にはなってしまいますが、家賃収入をコントロールするなどして、うまく物件や土地を運用できれば、中長期的に収入を増やせるのが不動産投資の魅力的なポイントです。何よりも、体力が低下している老後にそれほど労働する必要がない点は魅力的です。

不動産投資をして中長期的に老後の資産を増やそう

不動産投資は不動産所得であり給与所得ではないので、年金減額の対象にはなりません。そのため、ゆとりある老後生活を送る際には強い味方となってくれるでしょう。しかし、税金の対象にはなり、さまざまな税金が掛けられる可能性があります。なかでも所得税や固定資産税は必ず発生してしまう税金です。ですが、家賃収入額などを調整すれば掛からない税金もあります。上手いコントロールの仕方が分からない場合は税理士に相談するなどして、不動産投資で老後の資産を中長期的に増やしましょう。

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