資産運用でリート(REIT)を活用するには?不動産投資との違いを紹介!

不動産を用いて投資する方法に「リート」があるのをご存じでしょうか。知っている方でも収益を上げる仕組みや、不動産投資との違いについてはよく分からないという方もいることでしょう。今回は、リートの概要をはじめ、不動産投資との違いやメリット・デメリットについて説明していきます。

リート(REIT)とは?

リートはReal Estate Investment Trust(不動産投資信託)の略称です。専門家に資金を委ねて不動産を運用してもらい、それによる収益から利益が分配されます。ここからはリートについての理解を深めるために、最低限知っておきたいことを説明していきましょう。

リートとJ-REITの違い

リートはもともとアメリカで1960年代に誕生した制度です。日本では2000年11月に改正された「投資信託及び投資法人に関する法律」のもと、2001年から本格的な導入が始まりました。アメリカのリートと仕組みが全て同じではないこともあり、日本ではJ-REITと呼ばれています。

リートの仕組み

リートは法律に基づいて、不動産投資法人と呼ばれる形で存在しています。投資家がリートの投資証券を購入し、リートはそれによって得られる資金で不動産の運用を行なうという仕組みです。ただし、リートは法律によって実施できる業務が制限されています。そのため、資産運用会社や資産保管会社、事務委託会社などと連携しているのが特徴です。

リートの動向を確認する方法

リートの動向は東証に上場されている銘柄であるJ-REITの値を確認することで把握できます。2009年から10年間にわたって少しずつ上昇した結果、2019年8月には約3倍にまで成長しました。この動向を踏まえると安定的に上昇している点も、投資家から好感を集めている理由の一つだと考えられます。

不動産投資との違いは?

不動産投資とリートは不動産で収益を上げることは共通していますが、細かいところでルールが異なります。それぞれの違いを比較することで、リートについての理解を深めることができるでしょう。早速、不動産投資とリートの違いを説明していきます。

投資に必要な最低資金

リートは数万から数十万円ほどの資金で始められる一方で、不動産投資は数百万円ほど必要になります。また、リートは一つの不動産を運用するわけではないので、結果として複数の不動産に分散投資できる点も大きな違いです。

収益の受け取り頻度

不動産投資は借主から毎月賃料を得ることができます。しかしリートにおける投資では、不動産のオーナーとして賃料を得るわけではないことから、収益が毎月発生するわけではありません。収益を得るタイミングは年に2回程度です。

ローンの利用可否

不動産投資ではローンを組めるため、自己投資額を超えた投資が可能です。一方、リートではローンを組むことができません。しかし不動産投資は、ローンを組めても収益が上がらなければ損失が大きくなることもあります。その点で、リートがローンを組めないことは不動産投資に劣っている要因とはならないでしょう。

リートのメリット

リートのメリットを知らず、不動産投資を行なってしまうことはありがちです。ときにはリートの方が自分に向いていたと後悔することになります。そうならないように、あらかじめリートのメリットを知っておきましょう。

少額から投資可能

不動産投資ではマンションや物件を購入する際に多額の資金が必要となりますが、リートの場合は少ない金額から投資を始められるというメリットがあります。そのため、不動産投資に興味があるけれど、リスクが高いと感じて踏み出せない方に適していると言えます。

分散投資ができる

リートは多くの投資家から資金を集めて運用するため、複数の不動産に分散投資することとなります。一つの不動産に多額の資金を投資すると、景気変動や自然災害などで大きな痛手を受ける可能性がありますが、リートはそれらのリスクを軽減しやすい仕組みです。

専門家が運用している

リートは不動産投資の専門家が運用しているため、不動産の専門知識がない個人でも不動産に的を絞った投資が可能となります。また、物件やテナントの管理などを行なわずに済むため、その分の時間を別の投資活動に充てることも可能です。

リートのデメリット

リートは分散投資によってリスクを軽減しやすいとお伝えしましたが、見落としてはならないリスクもあります。リートを選択した後に困らないようデメリットについても確認しておきましょう。

収益が安定しない

不動産投資と異なり、毎月賃料をもらうのではなく、さまざまな運用を総合的に行なった結果、分配金が支払われる仕組みであるため、必ず一定の収益を得られるわけではありません。その点で、安定した収益を上げたい方には不向きである可能性があります。

不動産に自分が住めない

一般的な不動産投資では、購入した不動産に自分が住むという選択肢もあります。しかしリートは投資証券を購入するのであって、現物の不動産を購入するわけではありません。そのため、自分が住むことができない点は認識しておく必要があります。

上場廃止や倒産のリスクがある

リートは証券取引所の上場廃止基準に該当すると上場廃止になるほか、一般の企業と同様に資金調達が滞ると倒産するリスクがあります。専門家に任せているから絶対に安心して投資できるというわけではないことに注意が必要です。

リートの好調が続く!資産運用に活用できないか検討しよう

2009年から2019年にわたってリートの好調が続いていることをお伝えした通り、今後不動産投資を行なうのであればリートについて知らないと損をするかもしれません。資産運用の手立てとしてリートをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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