資産運用にはリスク分散が重要!その理由と方法を分かりやすく解説

「資産運用に挑戦したいが、大きな損失をしないだろうか」はじめて資産運用を志した方にとって、このような懸念は当然のことでしょう。

実際のところ、資産運用において損失のリスクは常に存在することから、これは“無くすもの”ではなく“コントロールするもの”として認識されています。そして、このコントロールの代表的な手法として「リスク分散」が知られています。

ここでは資産運用を始めるにあたって、損失の不安を抱いている方を対象にリスク分散の概要や具体的な方法について解説していきます。本記事のコンテンツから、安定した資産運用をイメージできるようになれば幸いです。

資産運用におけるリスク分散とは

先に述べたように資産運用において価格変動に伴う損失はつきものです。この対応策である「リスク分散」とは、価格変動の影響を減らして運用を安定化する手法を指します。

たとえば、金融商品を購入した際には常に価格が変動をしていることに気づくでしょう。
この変動は各国の政治経済、金利変動や要人発言など多数の要因が複雑に絡み合った結果であり、正確な予想は困難です。しかしながら、安定的な資産運用のためにはこうした価格変動による損失のリスクを軽減する必要があります。その代表的な方法が、冒頭で挙げたリスク分散です。

なぜ分散する必要があるのか

安定的な資産運用においてリスク分散は不可欠です。なぜなら、一つの金融商品に集中して投資した場合、その商品の価格変動が直接自身の保有する資産全体の価値を左右することになるからです。

たとえば、集中投資した商品の価格が急落すると、自らの保有する資産の大部分の価値も同じ割合だけ失われます。しかし、複数の商品に分散した投資、すなわちリスク分散をすることでこうした急激な損失を回避することができます。リスク分散を考慮して資産運用をする際には、複数の商品に資産を分配することが基本となります。なお、このときの資産配分や商品の組合わせを「ポートフォリオ」といいます。

長期的な資産運用においては、一時的に特定の商品が暴落もしくは暴騰する可能性が常にあります。
こうした価格変動が集中投資した商品に起こり、許容範囲を超えた場合には、大きな損失によって市場からの退場を余儀なくされるでしょう。このような理由から、安定的な資産運用にはリスク分散が重要なのです。

市場にはこの重要性を説いた「卵を一つのかごに盛るな」という格言があります。すなわち、卵の運搬を想定したとき、全部の卵を一つのかごに入れると、かごを落としたときに全てを失うことになります。一方で、複数のかごに卵を分けることで、一つを落としても他の卵は無事に運べます。このように、投資を卵になぞらえた格言が生じるほど、リスク分散は資産運用の基本として重視されています。

リスク分散の方法

ここまではリスク分散の重要性について述べきましたが、以降はその具体的方法を解説していきます。リスク分散の主な方法には以下の3つがあります。

・資産の分散
・時間の分散
・地域の分散

「資産の分散」とは、株式・債券・不動産といった異なる金融資産に投資をすることです。これは先の格言にあるように、一つの資産に集中投資した際の暴落リスクを減じることができます。なお、資産の分散で一般的な組み合わせは「株式」と「債券」です。通常、これらの値動きは、一方が上がればもう一方が下がるといった相反した動きをする傾向があります。よって、株式と債券の組み合わせはリスク分散に適した選択といえます。

さらに、資産の分散はより細かい範囲の投資でも可能です。たとえば、株式投資においては一つの銘柄だけでなく他業種の銘柄を交えて保有したり、多様な業態の不動産に投資したりといった手法が挙げられます。このように資産の分散では、金融商品の種類や個々の銘柄といった異なる単位で投資先を分散することで、より大きなリスクマネジメントが期待できます。

「時間の分散」とは、金融商品をあるタイミングで一括購入するのではなく、数回に分けて購入するリスク分散の手法です。知ってのとおり金融商品は日々価格変動しており、短期だけでなく長期的にもその予測は困難です。よって、特定の商品を一括購入した際には、その時点で価格がピークであったというリスクもあります。
すなわち、商品の購入以降は価格が下落し続け、資産の元本割れが長期化するリスクがあるのです。

一方、金融商品の購入を数回に分けることでこのようなリスクを回避し、資産運用の安定化につなげることができます。「地域の分散」とは、特定の地域に限定した金融商品に資金集中するのではなく、複数の地域に分散して投資をすることです。本手法では、当該の地域において景気の悪化や大規模災害などによる暴落のリスク回避を主な目的としています。

たとえば、株式投資では日本株のみを購入するのではなく、アメリカやイギリスなどの先進国、もしくはアジアの新興国といった異なる地域の銘柄を保有することが例として挙げられます。こうしたポートフォリオでは、もし日本で暴落が生じた際にも他の地域で価格が安定していれば、資産全体としての影響は軽減されます。

リスク分散をして資産運用をしよう

ここでは資産運用の基本であるリスク分散の重要性と具体的な手法を紹介してきました。資産運用を安定化させるには自身の許容範囲を把握したうえでリスク分散を行なうことが大切です。これによって、市場の暴落時にも大きな損失を回避することが可能となります。

さて、本記事ではリスク分散の手法として、以下の3つを紹介しました。

・資産の分散
・時間の分散
・地域の分散

これらを活用してポートフォリオを最適化し、将来のために安定した資産運用を行なっていきましょう。

おすすめの記事